税理士試験勉強法その1

本年の税理士試験の合格発表が10日ほど前にありました。そこで今回は私の行った勉強法などの話をしたいと思います。

 

税理士試験の特徴

税理士試験は会計科目2科目と税法科目3科目の計5科目合格しなければなりません。会計科目は簿記論と財務諸表論がありますが、この二つは必須科目です。税法科目は9科目ありますが、この中で法人税法と所得税法のどちらかには合格しなければなりません。あとは選択となります。税理士試験の特徴としては、多くの試験と異なり一度に合格しなくてもいいようになっています。一度に5科目合格できる方は極めて稀なケースですので、通常は複数年かけて合格を目指すこととなります。以下具体的な勉強方法や計画などについて述べていきます。

 

税理士試験の勉強開始までに日商簿記検定の2級まで取得しておく

税理士試験はどの科目から勉強されてもいいのですが、多くの方は会計科目から勉強されると思います。この場合に簿記の知識がある程度なければ厳しいため、日商簿記検定の2級までは取得なされているといいでしょう。簿記検定の勉強で税理士試験に向いているかどうかの判定にもなります。

 

短期で合格するためには必須科目を取得してから就職すると有利

受験勉強に専念できれば理想なのですが、税法科目の必須である法人税と所得税はボリュームが非常に多いので勤務しながらの勉強はとても大変です。あくまで私の経験ですが、会計事務所に就職する場合には新卒であることを求められないことも多いため、合格にはいたらなくても一通り勉強してから就職されると受験勉強の期間が短縮できると思います。一度勉強をやっておくとたとえ不合格であったとしても2回目はかなり楽になります。

 

税法の理論暗記の方法

会計科目には合格したものの税法科目で壁に当たる方も多いと思います。税法科目は理論と計算がありますが、理論については税法を丸暗記しなければならないからです。私が専門学校での資格試験ガイダンスに参加した時に理論のテキストを見せられて「ここの文章を一字一句間違わずに暗記するにはどれくらいでできますか?」と尋ねられました。私はその時は「やったことがないのでわかりません。」としか答えられませんでした。

今はかなり忘れてしまいましたが、選択した固定資産税で「土地とは、田、畑、宅地、鉱泉地、池沼、牧場、原野、その他の土地をいう」というフレーズは覚えています。この場合で「その他」と「その他の」では意味が異なるので一文字も間違えないように覚えなければなりませんでした。

私の採った方法は、「とにかく何度も声に出して読む」ということでした。実は小学5年から中学2年まで少林寺拳法の道場に週2回通っていました。そこで練習前に必ず「経典」というものを先生が読み上げます。小学生なので意味はあまりわかりませんでしたが、何度も聞いたり読んだりしているうちにかなり覚えられた記憶があったからです。最初は5回くらいは書きましたが、その後は何度も何度も復唱しました。好きな歌は何度も聞いたり口ずさんだりしているうちに歌詞を覚えてしまっているとご経験のある方も多いと思います。税法理論は面白くはありませんでしたが、この方法で攻略できました。

ここで重要なのは「忘れることを恐れない」ということです。通っていた専門学校では毎回授業の前に前回の宿題として覚えてきた理論を書く小テストがありました。それが終われば忘れてしまっても構わないのです。その後にまた月例テストなどがありますが、その時にもう一度覚えます。2回目は1回目よりは短い時間で覚えることができると思います。こうして本試験までに何回も覚えたり忘れたりを繰り返すことによって大量の理論を暗記することができました。ずっと覚えていることはコンピュータか大天才のノイマン先生でないと難しいでしょう。(ノイマン先生については検索してみてください。)

 

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