医療費控除の手続きの変更点について

今回の確定申告から医療費控除を受ける際の添付書類が大きく変更となりました。

 

原則は医療費控除の明細書を作成して添付

昨年までは医療費の領収証等の添付又は提示が必要でしたが、今回からは原則として医療費の領収証等から作成した「医療費控除の明細書」を申告書に添付し、医療費の領収証等は自宅等で保存することとなりました。

「医療費控除の明細書」の様式は税務署へ行くか又は国税庁のホームページからダウンロードすることで入手できます。自宅にインターネットに接続できるパソコンがない場合で、税務署へ行くのも大変という方は税務署から送ってもらうこともできますが、市役所や町村役場に置いてあることもあるそうなので、確認をなされると良いと思います。

 

医療費のお知らせは届くのに時間がかかることも

税法上、「医療費のお知らせ」でも対応は可能となっていますが、昨年分が送られてくるのが遅いと確定申告に間に合わないこととなります。私のケースですと、先日送られてきた医療費のお知らせは昨年の8月9月分でしたので、税法上定められてはいるものの現実には利用できない可能性があると思われます。

 

今までどおりの医療費の領収証での対応はどうか?

経過措置として医療費の領収証を提示等することでも対応可とはなっていますが、税務署で申告書を作成する場合には医療費控除の明細書を作成することとなります。そのまま領収証等をお持ちになられるとかなり時間がかかって大変ですので、原則である医療費控除の明細書を作成してお持ちになるとスムーズに手続きができます。

仮に控除額の計算等で不明点があるため明細書を完成させるのは難しい場合でも、表をご覧になるとお分かりになると思いますが、各医療機関や薬局等ごとの集計をして記入するところまではできるかと思いますので、その部分だけでも記入なされておくとよいでしょう。

 

セルフメディケーション税制の場合

セルフメディケーション税制を適用なされる場合でも「セルフメディケーション税制の明細書」を作成し、一定の取組を行ったことを証明する検診の結果通知書などと併せてお持ちになるとスムーズに作成ができます。こちらの用紙の入手方法も上記医療費控除の明細書と同様です。

各用紙は以下からダウンロードできます。

「医療費控除の明細書」の様式はこちら(PDF/206KB)

「セルフメディケーション税制の明細書」の様式はこちら(PDF/196KB)

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