マネーフォワードクラウド会計の使い方 預金口座・クレジットカード情報との連携

     クラウド会計の本領発揮となるのが預金口座やクレジットカード情報との連携でしょう。預金やクレジットカードの動きがリアルタイムに反映されます。今回は連携された情報からどのように仕訳を編集するのかについて説明します。
1.反映された時点の状況
まず、預金に動きがあった場合は入金であれば借方預金、出金であれば貸方に預金と入っています。相手勘定科目は現金などとなっていますので、こちらは必要に応じて修正を行います。
     次にクレジットカードを利用した時ですが、こちらは貸方は未払金で仕訳がなされています。借方は必要に応じて適正な勘定科目に修正します。クレジットカードを利用した時点ではまだ口座引き落としは行われていないので未払金が適正です。
2.預金勘定の仕訳処理
     例えばクレジットカードで事務用品3,000円購入したとします。クレジットカード連携では貸方が未払金となっています。そこで、借方が消耗品費などでなければ修正します。
     次に翌月クレジットカード利用料が引き落とされたとします。預金口座との連携では借方は現金などの勘定科目で貸方に預金、摘要にクレジットカード名が表示されています。この取引は先月のクレジットカード利用料が引き落とされたので、借方を未払金に修正します。これで、情報の連携とともに仕訳の連携も取れたということとなります。
     最初は面倒でしょうが、毎月決まった支払いなどは一度仕訳の修正をすると、クラウド会計で学習してくれます。そのため、情報の連携とともに正しい仕訳が自動で行われています。使い続けていけば、段々と学習していき、経理業務の効率化が進みます。
3.感想
    レシートの読み取りが必要な現金取引についてはまだ手間がかかるかと思いますが、預金やクレジットカードの情報との連携は非常に便利です。私も記帳代行を請け負うこともありますが、通帳のコピーからの手入力が自動仕訳になればかなり効率化できると思います。
余談になりますが、先日税制改正大綱が発表されましたが、来年からは年末調整がデータ連携により自動で完結するようなシステムが構築されるようです。紙媒体からデータでのやり取りに移りつつあるようです。

松山市の税理士   山中敏正税理士事務所

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