マネーフォワードクラウド会計の使い方 複合仕訳

     マネーフォワードクラウド会計で例えば経費を入力した段階では勘定科目は1つしか入力出来ないようです。例えばスーパーで文房具とお客さんへの手土産の食品を購入した場合は、文房具は事務用消耗品費や消耗品費といった科目になります。手土産については接待交際費となります。しかし、勘定科目が1つだけとなると困ったこととなります。このように1つの取引で2つの勘定科目が出てくるものを複合仕訳といいます。
1.仕訳の登録前で修正する方法
方法は2つ考えられます。経費精算サービスでレシートを読み込ませた場合にどちらか1つの勘定科目にしておきます。
例えば文具1,100円、手土産2,160円を現金で購入したとします。この場合にとりあえず消耗品費3,260円で経費申請します。
次にクラウド会計での自動で仕訳→経費から入力→詳細を表示します。この画面で「行の追加」で、消耗品費3,260円を消耗品費1,100円と接待交際費2,160円というようにすることで、複合仕訳に対応できます。
2.最初から勘定科目ごとで経費申請する方法
1の方法は個人事業主の方などで自分が申請して承認する場合はわかりやすいのですが、従業員の方が複数人いらっしゃる場合は修正が大変だと思います。そこで、レシートは1枚ですが、最初から消耗品費と接待交際費と区分してそれぞれ申請する方法が考えられます。
しかし、この方法は1枚のレシートを2つに分けて申請するので確認が大変かと思われます。
3.どちらの方法がよいか?
レシートなどとの照合の面からは1の方法が良いのではないかと思われます。文房具と食料品では消費税の税率も異なるため経理担当の方がその点も確認して修正を行い、登録することとなるかと思います。
4.感想
全部の取引について自動仕訳とするまでは道のりが長そうだなと思いました。しかし、「レシートや領収証を無くしてしまったので、何に使ったのか後からは分からない」ということの防止には大きく役立つかと思います。レシート読み取りでの自動仕訳は精度はまだまだという感じですが、少しずつ業務の効率化が進めばと思います。
今後使っていくうちにより良い方法が分かったり、教えていただいた場合などは、順次補足していきたいと思います。

松山市の税理士 山中敏正税理士事務所

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