クラウド会計について その2 松山市の税理士 山中敏正税理士事務所

前回クラウド会計の特徴について簡単な解説をしてみましたが今回は使い初めての実感をご説明したいと思います。まだ、あまり時間が経過していないため現段階の感想となります。

1.金融機関やAmazonでの購入履歴の連携が凄い!
インターネットバンキングの契約が必要なところが多いようなのですが、一度連携をすると入出金のデータが自動的に仕訳として取り込まれます。この段階では「この科目ではないですか?」という提案がなされてきますので、それで良ければそのまま登録します。修正が必要なら修正してから登録します。
ここで凄いのは毎月決まった支払いなど同じものが出てくると一回目で学習した内容が学習されて反映されている点です。最初は修正がいくつかあるかと思われますが、使っているうちにどんどん学習していきます。これはとても便利で仕訳入力の手間が大幅に削減できます。Amazonでの購入も同様です。

2.レシートや領収証の読み込みはまだまだか?
他のクラウド会計や自動仕訳ソフトはわかりませんが、マネーフォワードにおいてはレシートをスキャナ等で読み込ませての自動仕訳は精度がまだまだのようです。電子マネー化が進めば楽になるかと思います。

3.自動仕訳の範囲が広がることによって税理士報酬が抑えられるか?
税理士報酬では記帳代行の有無によって料金が変わることが多いです。お客様ご自身が仕訳入力をしてくださる場合税理士報酬が大幅に削減できるとお考えになる方もいらっしゃると思います。この点につきましては従来と同じで、どれだけ正確に仕訳入力がなされているかによります。ある程度仕訳が正確に入力なされたとしても、より適切な勘定科目への修正やアドバイスもあるため、税理士の業務は記帳代行から仕訳チェックということになります。
また、金融機関から自動取り込みはできますが、これは複合仕訳には対応していないため、この点も修正が必要となります。例えば売掛金10万円から振込手数料1,000円が控除されて振り込まれたとします。連携されるのは純粋な入金額である99,000円ですので、総額に治す必要があります。
お客様ご自身が入力して下さっても税理士側でチェックという業務は残ります。しかし、各種の連携サービスによって記帳代行よりは手間が減ることが期待されます。

以上、現段階での感想を書いてみました。マネーフォワードを使ってみたい又は既に使っているのだけど対応してくれる税理士がなかなか見つからないという方はご相談ください。
クラウド会計で有名なものにfreeがありますが、プランによって機能制限がなされるようです。freeについても対応できればと考えておりますので、こちらについてもご相談ください。

松山市の税理士 山中敏正税理士事務所

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