資格試験勉強法・・・宅建(現宅建士)

今回は人気の高い宅建士の勉強の方法についてお話したいと思います。

私が取得した時は名称も「宅地建物取引主任者」で合格率も今よりはやや高くて17%くらいでした。不動産関係のお仕事の方はもちろんのこと金融機関にお勤めの方も職場で取得をするように言われることが多いと思います。

私は何とか一度で合格はできましたが、正直相当苦労しました。どの試験についても言えることではありますが、出題範囲がとても広いのです。

勉強をするまでは「宅建くらい」と考えていましたが、甘く考えすぎていました。難関なのは合格率を見れば一目瞭然です。私が受験した頃でも合格者は5人に1人より少ないわけですから。

ポイントは以下の2つです。それぞれについて説明していきます。

 

宅建業法でとにかく満点近く採れるようにする

宅建試験は全部で50問あり、出題科目と出題数は以下のようになっています。

・宅建業法:20問

・民法等:14問

・法令上の制限:8問

・税法・統計など:8問

勉強方法で陥りやすいのはどの科目も満遍なく勉強しようとすることです。そうすると民法に時間を使いすぎてしまうことが多いと思います。それぞれの科目の特徴を書いてみます。

・宅建業法:問題数がもっとも多いうえに不動産業を行うにあたって必須な知識。勉強を頑張れば満点近く得点することができます。

・民法等:大学の法学部等出身者や他の法律系の資格の勉強の経験があれば得点源になりますが、そうでない方は時間をかけた割に高得点は難しい科目だと思います。

・法令上の制限:国土利用計画法、都市計画法、農地法、建築基準法などが出題されますが、とにかく覚えなければならないことが多いです。出題数が上記二つに比べると少ないうえに難問が出されることもありますので、時間をかけ過ぎるのは効率的ではないです。

・税法・統計など:税法については私はかなり有利でしたが、統計は何が問われるのか予想が難しいので勉強時間はほどほどにする必要があると思います。

これらのことから、まず宅建業法で満点を目指して他の科目で6割程度得点できるように勉強時間の配分をなさるとよいと思います。

今年の試験の合格点は35点でしたが、宅建業法で20点それ以外で6割の18点取れれば合格は可能です。

 

択一試験ではアウトプットに重点を置く

宅建士試験は4つの文章から正しいものを選ぶ又は間違っているものを選ぶという択一式の試験となっています。そのため、テキストなどである程度理解して覚えたら早めに過去問を解くようにしてアウトプットを行うことが重要だと思います。時間の割合としてはインプット:アウトプットが3:7くらいでしょう。そして、問題を解いて間違えたり知識があやふやなところをテキスト等に戻って確認します。そのほうがテキストだけで勉強するよりも理解が深まると思います。以前読んだ資格試験の本に書かれてあったのですが、過去問題を繰り返すことによってなんとなく正解を導き出せるような能力が備わってくるそうです。

最近は個数問題が出題されることがあると聞きました。個数問題というのは正しいもの(又は間違っているもの)は何個ありますか?という問われ方をする問題です。4つの中から1つを選ぶというのであれば、1つでも「これは間違っている。」とわかれば確実に得点できますが、個数問題ではなかなか厳しいです。しかし、基本的な勉強方法は同じでよいと思います。

 

毎年頑張って勉強しているのになかなか合格できないという方で「民法から勉強し始めて嫌になってしまった。」とか「インプットに時間をかけ過ぎて問題演習をそれほどやっていなかった」がいらっしゃれば参考になるかと思います。

試験勉強をされている方の参考になれば幸いです。

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