税理士試験勉強法その2
その1に続けて税理士試験の勉強法のお話をします。
勉強時間の記録
合格体験記などにもどれくらい勉強をされたか書かれているため、記録されている方も多いと思います。私も時間の記録をやっていましたが、これを時間単位でなくて分単位で記録していました。例えば時間単位で1時間とか0.5時間と記録されていた場合15分とかの細切れの時間分は記録されないこととなります。働きながら勉強されている方はまとまった時間を確保するのが難しいと思いますし、短い時間を有効活用するためにはその時間も記録したほうがやる気の持続に役立つと思います。例えば現在16:45分で17:00に出かけないといけない場合、10分という時間が取れます。時間単位で記録をしていると10分では記録とならないのでなかなかやる気が起きないのではないでしょうか?しかし、分単位で記録するようにしていれば10分と記録できます。10分でも6回合わせると1時間となります。
もう一つ工夫したのは1日当たりの勉強時間の平均の記録です。以下のように記録していました。
月 | 日 | 勉強時間(分) | 累計 | 平均 |
6 | 1 | 180 | 180 | 180 |
2 | 60 | 240 | 120 |
このように記録すると勉強をしないと平均値が大きく下がるのでモチベーションの維持に役立ちました。
サブノートは作らない
ノートにまとめると理解するのに大変役立つのですが、時間がかかりすぎます。そのためテキストにメモ書きするようにしていました。どうしてもという方は必要な部分だけ作成するのはよいかと思います。全部をまとめようとするとサブノートを作るのが目的となってしまいます。
間違いノートを作るのは直前になってから
これもサブノート作りと共通しています。間違いノートは直前に見直しをするのにとても役立ちますが、最初から作成するとサブノートを作るのに近いくらい時間がかかってしまうと思います。作りたいのは我慢して直前になってもまだ間違える部分のみについてS区政するのがよいと思います。
本番での体調管理
当たり前といえば当たり前ですが結構直前に頑張りすぎて体調を崩してしまうこともあります。私が受験した際に開始直前に体調不良で係の方の方を借りて退室せざるを得ない方がいらっしゃいました。1年間の努力が無駄になってしまいますので気を付けたいものです。
とは言っても万全の状態で受験できないことも当然あると思いますが、その時は開き直りましょう。私は高松で受験をしていましたが、前日に行って泊まっていました。枕が変わると眠れないもので、ほとんど眠れないまま受験したことも何度もあります。その時は「一晩くらい眠れなかったからといって実力が変わるわけはない」と自分に言い聞かせてました。ちょっと矛盾した文章でもありますが、体調管理に気を付けるということとたとえ体調が不十分でも気にしないということです。
試験後の勉強再開
試験が終わったら当然休まなければなりません。税理士試験はだいたい8月上旬にあります。新しく専門学校の講座が始まるのが9月ですので、それまでは休みました。9月からは専門学校に通うか否かに関わらず少しでも自信のない科目については勉強を再開していました。そうするとたとえ12月の発表で不合格であったとしても、そこから始める方よりは大きくリードできています。
合格体験記は参考にしてもうのみにしない
私は何をするにしても要領が悪くて勉強方法を確立するのに時間がかかりました。そこで合格体験記をかなり読んでいました。合格すると大変さを忘れてしまいがちになります。税理士試験に限らず「1ヶ月で合格できた」や「専門学校の授業で集中していたので、あまり復習しなかった」というようなことを見かけますが、うのみにしてはいけないと思います。ただし、勉強方法で参考になるものは取り入れるとよいかと思います。気を付けないといけないのは情報に振り回されて方法をコロコロと変えないようにすることです。
モチベーションを保つために読んでいた本
やる気が出ないときなどに自分を奮い立たせるために読んでいた本をご紹介したいと思います。
1冊目は元代々木ゼミナールの講師で現東進ハイスクールの客員講師の吉野啓介先生の「おまえはバカじゃない」です。現在Wikipediaではいろいろと矛盾点が指摘されてはいますが、大学受験において相当の努力をされたのは間違いないと思います。この本を読むたびに「自分の努力はまだまだだな」と気持ちを奮い立たせていました。
次は実はギャグ漫画なのですが、「ゴーマニズム宣言」や「おぼっちゃまくん」で有名な小林よしのりさんの「東大一直線」と「東大快進撃」です。楽しみながらも主人公の勉強にたいする熱意を強く感じました。
税理士試験はとても大変ですが、とにかく諦めないことと日々のコツコツとして積み重ねが重要だと思います。受験勉強で頑張っている方が1年でも早く合格できることを心よりお祈りいたします。