相続税の申告は大丈夫ですか?

平成27年より相続税の基礎控除が大幅に引き下げられました。
基礎控除というのは、その金額までは財産があっても相続税は課税されない限度額です。
改正前は5,000万円+1,000万円×相続人の数の金額だったのですが、改正後は3,000万円+600万円×相続人の数となり、改正前の金額の6割になりました。
それまでは相続税が課税される方の割合は亡くなられた方のおおよそ4%くらいでしたが、改正後は8%くらいとなりました。
データが公表されるまでは6%くらいではないかと思っていましたが、予想よりは多くの方が対象となっています。
基礎控除額の計算例をあげてみます。
父が亡くなって、相続人が配偶者である母とお子さん2人であれば、改正前は8,000万円までの財産であれば課税の対象とはなりませんでしたが、改正後は4,800万円とぐっと下がっています。
今まで相続税とは無縁と考えられていた方でも課税対象となる可能性があります。
先日国税庁から平成28事務年度(平成287月~296月)までの相続税の調査の状況が公表されました。
その結果無申告であった件数は971件とかなりの数でした。
意図的に申告しなかったというのは問題外ですが、相続税はかからないと思っていて申告をしていなかったのならば、専門家に相談することにより対処の方法があったのにと思われます。
土地・家屋や預貯金はそれほどないですよというケースでも、生命保険金が支払われることによって対象となってしまうこともあります。
少しでもご不安のある方はご相談いただければと思います。相続税の概算額を計算したり、対策ができる場合もございます。

 

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