はじめに
このコーナーでは簿記について初心者の方でも興味を持ってもらえるように説明をしていきたいと思います。以下のような方の参考になれば幸いです。
・これから個人で事業を始めようとお考えの方
・会社を設立して起業しようとお考えの方
・既に個人事業を白色申告でなされているが、複式簿記をマスターしていろいろな特典を受けられる青色申告にしたいとお考えの方
・その他簿記について基礎を学びたいという方
また、簿記の知識があれば新聞などの記事も今までよりわかるようになるかと思います。
それでは始めて行きましょう。
※ 本文はわかりやすさ重視のため、やや正確性に欠ける部分もあるかと思いますが、その点はご容赦ください。
1.簿記ってなに?
簿記検定で有名な日本商工会議所のホームページの中で「簿記とは、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技術です。」とありました。ちょっと難しそうですね。そこで私なりにまとめてみました。
・簿記はどのような会社(個人事業の方も含まれます。)でも使える万能な技術です。
・簿記によって経営をしたことによって儲かったのか?赤字だったのか?ということがわかります。
・簿記によって会社の懐ぐあいがわかります。
・そのためにはいろいろと記録や計算が必要です。
かなりおおざっぱですが、最初はこういうものだなという感じで大丈夫です。
2.なんで簿記って名前なの?
偉そうに簿記の説明とか言っていますが、私自身も大学へ入学して簿記の授業を受けるまでは簿記についてはまったく知りませんでした。簿記という名前の由来には2つほど説があるようです。
(1)英語のBookkeeping(ブックキーピング)が訛ったという説
(2)帳簿に記入するあるいは記録する「帳簿記入」又は「帳簿記録」が略されて「簿記」となったという説
ちなみに、日本に初めて簿記を持ち込んだのはどなただと思いますか?
一万円札に印刷されている福沢諭吉先生だそうです。
3.貸借対照表と損益計算書
簿記の技術で日々の経営を記録していきますが、最終的に作成されるのが貸借対照表と損益計算書です。簿記とはなにか?というところで出てきた会社の経営成績(つまり儲かったのか?赤字だったのか?)をあらわすのが損益計算書で、会社の財政状態(懐ぐあい)をあらわすのが貸借対照表です。そして、これらを作成するために日々の経営を記録していきますが、これが「仕訳」というものです。
第1回目はこれくらいにしたいと思います。
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