マネーフォワードクラウド会計を使ってみての感想

    マネーフォワードクラウド会計を使い始めて3週間ほど経過しました。すべての機能を利用しているわけではないのですが、現時点での感想を書きたいと思います。
1.インストール型の会計ソフトと比べた場合のメリット
    まず、導入コストが低いことが挙げられます。インストール型の会計ソフトは確定申告だけであれば数千円のものもありますが、給与計算や販売管理などは別のソフトを購入する必要があるかと思います。マネーフォワードクラウド会計の場合は一番安いコースであれば、月々1,380円でこれらの機能も使うことができます。また、本年のように消費税の改正や元号が変わるような場合にもクラウド会計であれば別途料金が発生することはありません。
    次に通帳やクレジットカード情報との連携がスムーズな点があります。インストール型の会計ソフトにも機能があるのかもしれませんので、使い比べた訳ではないのですが、リアルタイムで情報が反映されるのはとても便利ですし、効率化が図れます。また、一度学習した仕訳は次から自動的に行われます。
    あとは、クラウド会計ならではのメリットですが、万が一パソコンに不具合があってもデータは大丈夫という点です。
2.デメリット
    メリットと表裏一体ですが、導入コストが別途かからない反面ランニングコストはかかります。本年のように改正がいろいろとある年は助かりますが、特に変化がない年にはコストがかかるのは買い切りのソフトに比べてのデメリットです。
    次にレスポンスですが、やはり、ネットを介して処理が行われるためインストール型に比べてやや時間がかかります。個人的には今のところあまり気になりませんが、仕訳の量が増えると気になるかもしれません。ただ、データが多くなればインストール型でもパソコンの性能によっては処理に時間がかかるかもしれませんので、もうしばらく使ってみないとわからないと思います。
    最後にセキュリティについてですが、これはクラウド会計だからリスクがあるという時代ではないのかなと思います。インストール型でもネットに繋がっている以上はマルウェアへの感染などのリスクに常に晒されているわけです。しかし、通帳の情報やクレジットカードの利用情報が連携されるという点については抵抗のある方もいらっしゃると思います。この連携はあくまでも履歴だけですので、大きな問題はないと思うのですが…
3.最初に期待していた点と違ったこと
    クラウド会計に興味を持ったのはスキャナでレシートや領収証をスキャンすると次々に仕訳が出来上がるという機能でした。1000枚の領収証やレシートが直ぐに仕訳になったというような動画も以前見かけましたが、実際にはそこまでの対応はまだのようです。人工知能で仕訳というのは他のクラウド会計サービスでも言われてましたが、この点は苦手なのでしょうか?
4.まとめ
    現段階での自分なりの感想を述べてみましたが、マネーフォワードクラウド会計は無料体験期間がありますし、インストール型の会計ソフトでも無料体験期間はあるかと思いますので比べてみるのも良いかと思います。
松山市の税理士 山中敏正税理士事務所

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